電気炉がないとポーセラーツはできない?

電気炉の操作パネル

ポーセラーツ作品は制作後、専用の電気炉で焼成して完成になります。
白磁の場合は800度前後、ガラスの場合は600度以下で焼成します。
複数回焼成する場合は回数を重ねるごとに設定温度を下げていきます。

炉内の温度が上がるのにはさほど時間はかかりませんが、作品を取り出せる温度まで下げるのに時間がかかります。
すぐに冷やすと作品が割れてしまう恐れがあるからです。
800度に設定した場合、作品を取り出せるようになるまで丸1日ほど。
残念ながら体験レッスン当日の作品のお渡しはできません。

電気炉は高額で設置場所も限られるため、気軽に購入できるものではありません。

インストラクター資格取得を目指す場合も自前の電気炉を所有した方が便利ではありますが、購入は必須ではありません。
ただし、インストラクターの育成・技術指導が可能な資格(ポーセラーツインストラクターグリーンライセンス)は電気炉の所有が条件なので注意が必要です。
申請時に電気炉の登録を行うためです。
規定を満たす機種であれば登録する電気炉は中古でもかまいません。

では、電気炉を所有していないインストラクターが作品を焼成する場合にはどうしているのでしょう?

実は「焼成請負サロン」というものがあります。
電気炉がなくても手軽に作品制作を楽しめるよう、日本キルンアート協会が作品焼成を請け負うサロンを紹介しています。
インストラクターに限らず、一般の方でも作品を送付して焼成を委託することができます。
万が一、サロンの責任で作品が破損・紛失した場合には補償も受けられます。

焼成可能な作品サイズなどの条件や委託料はサロンによって異なります。
詳しくは日本キルンアート協会焼成請負要項をご確認ください。